航空業に興味のある男性なら、おそらく一度はこのような疑問を感じたことがあるのではないでしょうか。
確かに空の上で働く方々って、みんな揃って女性のイメージがありますよね。
それも、とっても華のある顔をされた方々ばっかりというか。
しかし男性が活躍できないかというと、そうでもありません。
一流のホテルに勤める男性のホテリアーが数多くいるように、サービスの能力は性別で決まるものではないですよね。
加えて性別の概念が薄れつつある昨今、航空業でも男女のバランスがより重視されるようになってきたのもまた事実なのです。
実際、乗客の立場からしても、
男性乗務員相手の方が質問しやすいこともあれば、
逆に女性乗務員に質問しやすいことだってありますもんね。
そもそも客室乗務員って?何をするの?
乗客へのサービスだけでなく、緊急時の保安、救命要員の役割も担っています。
僕らの持つ客室乗務員のざっくりとした仕事のイメージって、
搭乗・離陸時の送り迎えであったり、お食事やドリンクを提供するような、
乗客の方々に対してきめ細やかなおもてなしを行うシーンが大半なのではないでしょうか。
実際、ネット上の『客室乗務員』の説明としても、
乗客が安全で快適に旅行ができるように、
航空機内で乗客の世話など様々なサービスや緊急時の保安対応を行う。
とあるように、乗客の方々へのサービスが第一ですが、
同時に乗客の方々を守るための最後の砦としての役割もあるようで。
そのため必要に応じて力仕事…つまり、男性の力も必要な職業であるということが分かります。
男性客室乗務員を取り巻く現状
日系航空会社ではまだまだ男性客室乗務員が活躍しにくいのが現状。外資系を狙ってみてはいかがでしょうか?
男性でもCAになれる!と謳っておいて言うのもなんですが、
国内で男性がCAを目指すのはお勧めできません。
というのも、日本では例外的に男性CAの受け入れが少ないのが現状なのです。
まずは以下をご覧ください。
・日本国内の男性CAは、外国人を含めて 70/5500人 (約1%)
・ANAが男性CAを4名採用したことがニュースに
・ANAとJALのCA初任給(男女同額)は約195,000円
…このように、あまり夢が見られないんですよね。
ただでさえ募集も少ない中でお給料も厳しめという…。
正直CAを目指すのならば、TOEICの勉強や英会話スクールで手早く英語力を上げて
外資系エアラインで働く方が遥かに時間もコスパも良いのが事実なんです!!
働く上で男女の違いってあるの?
どの航空会社も客室乗務員は男女問わず仕事も待遇も均一です。ご安心を。
基本的には、雇用にあたって必要となる条件に男女差はありません。
日系・外資系問わず求められる役割も資質も一律なため、
男性であることが不利となるような場面はまずないと言えます。
(ただし、多少の力仕事を任される可能性があることは否定できませんが。。。)
もちろん、お給料や待遇といった面でも男女間で差はないですし
男性でも育休を取ることだってできますよ。
一方で、唯一制服に関しては男女間で違いがあることがほとんど。
基本的に男性は会社支給のスーツを着ることになるはずなので、
スーツの正しい着こなし方やネクタイの結び方などをマスターしておくことが必要となりそうです。
出世という観点から見れば、妊娠出産、子育てによる休暇が必須な女性よりも
男性の方が安定したキャリアを築きやすいと言えるかもしれませんね。
客室乗務員になるためには?
基本的に必要となるのは『高卒以上の学歴』『語学力』『身長』『視力』の4点です。
さて、実際に客室乗務員として働くためには何が必要なのでしょうか。
求められる人材に基本的な性差はないことは上記のとおりですので、
ここからは実際に客室乗務員となるために必要な条件を学んでいきましょう。
- 『学歴』
高校卒業以上 / 大学卒業以上 - 『語学力』
[日系] TOEIC550点~
[外資系] TOEIC650点~ - 『身長』
[身長] 男性: 170cm 女性: 158cm
[アームリーチ] 208cm - 『視力』
1.0以上 (矯正含む)
日系・外資系問わず最低限求められる条件はこの3つ。
ただし、具体的に必要な身長や学歴などはその航空会社によって変わりますし、
英語力に関しても面接などを通して判断されることがほとんど。
書類では測れないところにある「英語を話せる」能力が、何よりも重視されることをお間違いなく!
また、これら以外にも
・サービス業経験
→ホスピタリティ業界の最低限の知識・経験はあるか
・留学経験
→異なる文化に対する理解はあるか
・水泳
→緊急時に自力で脱出できるか / 人命救助できるか
・チームプレイの経験
→異文化の仲間と円滑に仕事ができるか
・コミュニケーション能力
→同僚や乗客に対し自ら心を開けるか
・体力(心身ともに)
→長時間の立ち仕事や時差ぼけに対し適応できるか
このあたりについて面接内で尋ねられることもあるため、
可能であれば事前にネタ作りや経験を仕込んでおくことも大事かもしれませんね。
その他よく尋ねられるところでいえば、年齢や前職は基本的に不問であることがほとんど!
20代だけでなく、30代のエンジニアが雇用された例だってあるようですよ。
もちろん、どこにいても恥ずかしくないような
立ち振る舞いや清潔感への意識もお忘れなく!!