海外では、男性の客室乗務員も多く在籍していることはお伝えした通りですが、
では実際に男性を多く採用している航空会社はどこなのでしょうか?
今回は、男性を多く採用する航空会社をご紹介しつつ
簡単な募集要項や働く上での強み、会社概要なども見ていきましょう。
※下記記載の情報は全て、その正しさを証明するものではありません。
エミレーツ航空(UAE)
拠点:UAE / ドバイ
給料:約37万円~(各種手当含む)
募集要項
- 高い英語力
- チームに尽くせること
- 160cm以上の身長
- 212cm以上のアームリーチ
- 1年以上の接客経験
- 高卒以上
- 見える部位にタトゥーがないこと
ここがすごい!
- 給料が完全非課税
- 居住費 / 交通費が無料(会社指定マンション)
- 医療保険完備
- 他社でも使用できる割引 / 無料航空券の配布(家族使用可)
- 全世界の提携店 / 提携ホテルが割引使用可
- 最低30日以上の有給休暇
- ボーナス有り
- 同僚との渡航先スワップが完全自由
~Diversity & belongings~
海外諸国に対し世界一のネットワークを持つエミレーツですが、
在籍する客室乗務員の国籍の豊かさもハンパじゃありません!
『Diversity & belongings(多様性と所属)』をエミレーツのひとつの指針に掲げるように
実際に170カ国以上の人々を全世界から雇っているのです。
また、おそらく今いちばんノリに乗っている航空会社もまたエミレーツでしょう。
アジアとヨーロッパを結ぶ玄関口という地理的強みもありつつ
コロナ禍を経験して以降そのコネクションを活かし、爆発的に売り上げを伸ばしているようです。
直近でも新規で航空機を複数台購入したとのニュースもありましたし、
募集もアツいのか2ヶ月に1回の脅威的なペースで
日本にて採用活動を行なっているのだと。
ちなみに昨夏は全従業員に対しボーナスも支給したとかなんとか…。
『多様性』『フレンドリーさ』
この点に対し何か引っかかるものを感じたなら
あなたはエミレーツ向きかもしれませんよ?
ルフトハンザ航空(LH)
拠点:ドイツ
給料:約30万円~
募集要項
- 18歳以上の高卒以上
- 160cm以上 / 195cm以下の身長
- 高い英語力
- 高い泳力(25m以上)
ここがすごい!
- 優れた社会保障制度
- 優秀なワークライフバランス
- 最低42日以上の有給休暇
- 定期的な昇給あり
- 最先端の訓練制度
- 定期的な割引航空券の配布(家族使用可)
- 退職金あり
- 各種休暇制度あり(育児、介護、結婚、スキルアップなど)
~German quality with confidence and trust~
ルフトハンザ航空は1926年に設立されたドイツの航空会社です。
約550社の関連会社とコネクションを持ち、
欧州トップクラスの旅客数と売り上げを誇ります。
ルフトハンザのイメージカラーは紺色と白と黄色。
紺色が「価値」「忍耐」、黄色が「エネルギー」、白が「信頼」をそれぞれ象徴しており
なんとなくドイツらしい厳格さ、強さのようなものを感じますよね。
それはつまり、求める人材も「質実剛健さ」を兼ね備えた人物ということ。
ルフトハンザグループは
2024年に3,500人以上の客室乗務員を募集すると宣言し、
同時に80機以上の航空機を新規で発注したと発表しています。
このことからもルフトハンザ航空の業績は良好と判断できます。
今年も安定した業績を見込めるのではないでしょうか。
キャセイパシフィック航空(CPA)
拠点:香港
給料:約23万円~
募集要項
- 18歳以上の高卒以上
- 208cm以上のアームリーチ
- 高い英語力(TOEICのListening・Readingの両セクションで325点以上)
- ホスピタリティ業界の経験
ここがすごい!
- 世界57カ国とのネットワーク
- 月1回リクエストリクエスト可
- 片路飲みの勤務可
- 手厚い住宅補助
- 業界未経験可
- 年齢による雇用制限なし
- 人種や文化に合わせたきめ細やかなサービス
~Service straight from the Heart~
エミレーツ航空に興味があれば、
このキャセイパシフィック航空にもトライしてみるといいかもしれません。
キャセイパシフィック航空が掲げるのは『多様性』。
"平等"を社訓に掲げていることからも分かるように、
ジェンダーや能力、民族、宗教の垣根を越えて
多様なサービスや一体感あるチームを目指しています。
業績としても、2022年~2023年を比較して、約1.4倍高い売り上げを叩き出したようです。
これはつまり、ここから先もより多くのクルーを募集するということ。
新規で大型貨物機を6台確約し、
さらに追加で20機を発注する準備があるとのニュースもあり、
2024年もキャセイパシフィック航空はさらに勢いを増していくのではないでしょうか。
KLMオランダ航空(KL)
拠点:オランダ
給料:約30万円~
募集要項
- 18歳以上の大卒以上
- 158cm以上 / 190cm以下の身長
- 208cm以上のアームリーチ
- 高い英語力(TOEIC700点以上に準ずるもの)
- 他文化への理解があること
- ユーモアセンス
ここがすごい!
- 日本に拠点を置ける
- 最低31日の有給休暇
- 高い固定給
- 手厚い住宅補助
- 優秀なワークライフバランス
- ヨーロッパトップクラスの働きやすさ
- フランク&オープンな社風
- プライベートへの尊重
~Bringing People together~
数ある航空会社の中でも、世界最古の航空会社こそ、このKLMオランダ航空。
その輝かしい歴史に裏打ちされた安定性、高いサービス。
そしてエアフランス航空の提携による、強力な国際ネットワークが最大の強みです。
オランダという国そのものが古くから貿易によって栄えていたこともあり、
オランダの国民性はもちろん、航空会社で働く客室乗務員もかなりオープンな性格な方が多いのだとか。
また募集要項にある『ユーモアセンス』も、
オープンな対話を通していかにお客様に喜んでいただくことが前提にありますが、
その本質は"いかなる状況でもお客様を喜ばせる機知・機転が備わっているか否か"。
Bringing People together というキャッチコピーの通り、
ユーモアを通して同僚CAやお客様と一体になる能力、
発想の転換やコミュニケーションスキル、そして確かな語学力がそこに求められているのです。
ワークライフバランスの面でも、ドイツのルフトハンザ航空のようにかなり優良。
月3往復程度 日本-オランダ間をフライトするのですが、
この拠点となるのはなんとオランダではなく日本!
日本に住みながら、これだけゆったりしたフライトスケジュールにも関わらず
月30万円以上の固定給が約束されるなんてオイシイですよね。
そういった事情から、小さな子供のいるCAさんにも人気な航空会社なんですって!
プライベートな時間や安定、フレンドリーな社風。
この辺りを求めるならKLMオランダ航空をぜひご一考あれ!
ジェットスター・ジャパン(JJP)
拠点:日本
給料:約30万円~
募集要項
- 158cm以上の身長
- 210cm以上のアームリーチ
- 高い英語力(TOEIC600点以上に準ずるもの)
- 50m以上の泳力
- 1年以上の接客経験
ここがすごい!
- 上下関係の少ない環境
- メイク、髪色など個人の裁量が大きい
- キャリアアップの方法がシンプル(能力・スキル次第)
- 学歴不問
- 定期的な割引航空券の配布
- 同僚との渡航先スワップ可
- 日本と外資航空会社の"いいとこどり"環境
~"One Team" 心からの思いやり~
最後は外資…と呼べるかは微妙なトコですが、
客室乗務員を目指す男性なら押さえておきたい航空会社こそ
このジェットスター・ジャパン。
なんとこのジェットスター、客室乗務員の6人に1人が男性なんだとか。
この比率は日経はもちろん、海外のあらゆる航空会社の中でもなかなかの割合。
それでいてCAの皆様のバックボーンもかなり多彩。
元エンジニアやSE、不動産職や先生もいれば、40代で客室乗務員になった方もいるんだとか。
多種多彩な方々を採用する理由については、
「あらゆるお客様の目線で考える」ために意図されていることのよう。
そんな明るく風通しの良い環境が備わっていることもあり、
肉体的はタフな仕事ながらも、人がなかなか辞めにくく「楽しい」と評判であることが
このジェットスターの最大の魅力なのです。
1月には福岡-札幌便、および大阪-台北(台湾)と販路を広げ、
2月には大阪-ブリスベン(オーストラリア)間のネットワークを築き。
そしてコロナ禍の終わりもあり、ジェットスターはこれからさらに
安定した成長を続けていくのではないでしょうか。